無隣館ショーケース企画『3 youths on the sand』より

"不眠普及”

 

2014年製作 / 0:30 min 作 綾門優季

​場所:アトリエ春風舎

出演:坂倉奈津子(無隣館)

同時上演 堀川炎『隣人の顔』 下田彦太『Closet』

照明:若原靖、音響プラン:櫻内憧海、音響オペ:工藤尚輝、宣伝美術:浦上悠平、制作:田村浩子、

協力:鈴木健介、六尺堂

眠れない女が一人横たわっている。ある夢を見た時から一睡たりとも眠れない。眠れない夜の時間をつぶすために大勢の男と寝るうちに不眠が伝染していく。

私はこの上演まで作品を作るときには、なぜ作品を見せるのか?社会とどう繋がるのか?という問いを立て、ある必然性を作って企画をしてきたのですが、今回の企画、作家の気質もあったのか全く考えられませんでした。考えて作ると、台なしになっちゃう。

今までに体験したことのないものでした。ひたすら物語を立ち上げること。
ショーケース企画全体の意図もあって、舞台全面に砂。フィクションを立ち上げやすい素材に、女の不眠を埋め込む。
ただやはり演出家の倫理観からか、社会とは絶対に繋がります。細かいディテールにおいて砂ガラスのように全ての作業に私の倫理観が吹き付けられました。

女が夢を見た時だけ、砂と自分に埋没するが、それ以外の約89%は観客を見る。
作品(戯曲)はどんなところに立っていてもいい。物語が現実から離れれば離れるほど、社会・観客(私)との距離感が異様なものに、浮遊するものになる。この浮遊感、上演後もう少し作り続けてみたいと思いました。
観客(私)と現実と社会のどこにも属さない時間。

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