January 25, 2017

演劇の上演をなるべく言葉にしたい。重要なことは稽古や思考の振り返りではなく、作品の言語化。

今回とくに私は感覚的に作ったため、上演に対しての言語化が拙かった。反芻する場にしたいと思う。

『木に花咲く』記録写真 撮影:吉原洋一 

<『木に花咲く』は一体なにを作りたかったのか>

”別役実”を演劇に立ち上げたかった。家族と老い、暴力はその次だった。

別役実が描く戯曲にはイヨネスコのように劇中に姿として現れることはないが、彼の時に冷たく、時に熱い眼差しが存在している。それは彼の書いたセリフの中から読み取れる。

たとえば、冒頭。

満開の桜が一本。その下にむ...

January 14, 2017

 この文章を書いている時点で、ぼくは稽古を何度かのぞき、通しを一度だけ見ている。

期間としては十月から三ヶ月程度。蜂巣もも、そしてハチス企画を見ていく中で、脳裏によぎったいくつかのイメージを書き留めてみたい。

 『水』。初めて蜂巣ももの演出作品を目にした時。カゲヤマ気象台が筆を執り、蜂巣が演出をしたその作品は水の底に引きずり込まれ溺れていくような時間を感じさせた。

 「時間」というのは不思議な言葉だ。時計で測ることの出来る「時間」がある一方で、計測不可能な「時間」がある。深夜の夜勤労働で意識をシャットアウトしようとする脳みそに抗ってなんと...

January 8, 2017

approach No.4

植浦菜保子ー俳優のアプローチ

聞き手:渋革まろん

日  :2016年12月21日(水)

あえて、こう問うてみたい。役者とは何だろうか?

こうした本質論は実りのない空論で終わるものだけれど、植浦さんの抱く「役者像」を聞くと、単に「役を演じる」だけじゃない役者の姿が浮かび上がってくるようです。

植浦さんは『木に花咲く』メンバーの中でも、最初期の『授業』からハチス企画に関わってきました。

そうした時間の中で、演出家と俳優のあいだに「良い関係」が生まれた時、演出も作品も俳優も・・・・・・その関係でしか生まれない、そして彼/彼女...

January 2, 2017

②舞台美術へのアプローチ篇

『木に花咲く』美術案;渡邊織音 

■『水』/呼応する空間

織音さんの経歴から感じたポイントが二つあります。

その場に働きかけて、そこにいる人達がアクションを起こしていく環境を作っていくこと。

もう一つが、とにかく行くところ。行って思う。これはすごいですよ。

こういう経験が舞台美術に活きているところってありますか?

『水』のときは、今までインスタレーションをやっていた経験だけで突入したので、どうしたらいいのか手探り状態で。とりあえず出れるときはなるべく稽古は見ようっていうスタンスで関わった。

その中で、蜂巣さんしか持ち得な...

January 2, 2017

approach No.3
渡邊織音ー舞台美術家のアプローチ

聞き手:渋革まろん
日  :2016年12月20日(火)

渡邊織音(わたなべ・しきね)さんの経歴は多少複雑だ。

学部+修士で6年大学に通う。のではなく、その間にヨーロッパ遊学とメキシコ留学休学と、3.11後の休学を挟み、いつの間にか7年が経つ。彼は、とりあえず動く、動いた先で目の当たりにした「それ」について、底知れぬ好奇心で「問いかける」。

手がける舞台美術にも、そうした感覚が抑えがたく発揮されているように思えます。織音さんの舞台美術に対するアプローチは、戯曲の解釈や舞台の状況を...

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