どらま館ショーケース『愛するとき死ぬとき』記録
『愛するとき死ぬとき』撮影:takaramahaya(無断転載、利用はご遠慮ください) どらま館ショーケース参加作品『愛するとき死ぬとき』が終了しました。 12月のお忙しい中見に来ていただいた方々、どらま館運営の方々、スタッフさんに誠に感謝しております。 上演を通していろんな感想を拝見させていただき、ここで再度言葉にしたいと思うところを設定してみました。 ◆一人の人物を四人が演じるというが、同じ人物には見えない そうだと思います。 容姿も違うため、やはり一緒には見えないのではないでしょうか。 そもそも戯曲の「俺」とはどんな人物か考えてみると、非常にのっぺりとした部分があります。
友人には二つのタイプがいて、いわゆる悪友もいれば「俺」と全く違うトーマス・ヘルビヒという人物。
好きなタイプは胸の大小関係なく、素敵な子。
勉学は良くはない。天文学が好きである。
スポーツもそこそこ。
女性には、ややモテる。
親との関係は明記されない。
「俺」だから持ちうる特別なアイデンティティや経験はなく、漠然とした将来に不安を抱えている。
この凡庸と言